昨日、東東京の代表校が決定いたしました。
ということで、ここでケジメをつけるという意味においても、
2010年度選手権東東京大会四回戦(対海城戦)の詳細記事を
アップさせていただきます。
■イニングスコア
駿台学園|2 0 0 0 1 0 0 1 1 0 |5
海 城|3 0 1 1 0 0 0 0 0 1X|6
■選手別スコア
[中] SMR⑧|四球|中飛|遊ゴロ|右安|中飛|
[遊] OGT⑥|遊ゴロ|右安|遊飛|三飛|四球|二飛|
[右] MTM⑳|四球|四球|遊ゴロ|右飛|四球|右飛|
[捕] TKH②|四球|三振|三飛|一ゴロ|遊ゴロ|二飛|
[一] SZK⑤|右飛|投ゴロ|三失|中飛|遊ゴロ|
[三] KWK③|中安|四球|犠打飛|中安|四球|
[二] ISI④|左飛|中安|中安|中飛|一ゴロ|
[左] TKG⑰|遊失|二ゴロ|
打左 MUR⑨|三邪飛|一失|
打 FMY⑦|中安|
左 NSH⑲
[投] SGW⑩
投 YNY①|四球|一直|中安|犠打|二飛|
この日の大田スタジアムも夏の強い日差しに包まれました。
駿台野球部野球部横断幕と朝日新聞旗のコラボ
手を繋いで輪になるいつもの儀式。
試合前練習風景(写真はキャプテンFMYくん⑦)
前回・前々回に引き続きブラバン応援が入ります!(嬉)
【1回表・駿台の攻撃】
1番SMRくん⑧が四球で出塁。
2番OGTくん⑥は遊ゴロに倒れますが、
3番MTMくん⑳・4番TKHくん②が連続四球にて一死満塁。
このチャンスにバッターは期待の5番SZKくん⑤でしたが、
ライトフライに倒れてしまい二死満塁となってしまいます。
ここで、続く6番KWKくん③の打球はセンター前へ!
ランナー2人が還り2点を先制します。
なおも二死一三塁とチャンスは続きますが、
7番ISIくん④はレフトフライに打ち取られチェンジ。
二松学舎戦では1回表での満塁のチャンスを逸してしまいましたが、
この試合ではきっちりと2点を先制でき幸先良い滑り出しです。
(駿2-0海)
【1回裏・海城の攻撃】
1番:遊ゴロ
2番:四球
3番:四球
4番:右安
5番:投野選・捕失
6番:犠打(スクイズ)
7番:一ゴロ
躍動感溢れるフォームは健在の先発投手SGWくん⑩。
初回、先頭バッターをショートゴロに打ち取りますが、
その後2つの四球を与え、4番バッターに右前安打を浴び一死満塁。
と、ここで早くも投手交代…。
結局SGWくん⑩は一死を取っただけで交代となってしまいました。
この一死満塁という場面で急遽マウンドに上がったのはYNYくん①。
しかし、5番バッターは満塁からスクイズを決行して来ました。
YNYくん①はグラブトスして本塁フォースアウトを狙いますがセーフ。
そして、TKHくん②が一塁へ転送するもこれが暴投となってしまい、
もうひとりのランナーにもホームインされ、一気に2-2の同点に。
なおも一死一三塁の場面で6番バッターがまたもやスクイズ!
これも決められ、結局1安打で3点を奪われてしまいました。
ただ、ほんの序盤の3失点。この時は絶対逆転できると思っていたのです…。
(駿2-3海)
【2回表・駿台の攻撃】
先頭バッター8番TKGくん⑰は遊ゴロに倒れてしまいますが、
9番YNYくん①は四球を選び一死一塁。
1番に返りSMRくん⑧はセンターフライで二死一塁。
ここで2番OGTくん⑥はライト前ヒットで二死一二塁。
続く3番MTMくん⑳は四球で二死満塁!
この絶対的場面でバッターは期待の4番TKHくん②でしたが、
敢え無く三振に斬って取られてしまい無得点…。
(駿2-3海)
【2回裏・海城の攻撃】
8番:二安
9番:犠打
1番:三振
2番:二ゴロ
一死二塁のピンチを迎えますが後続を抑えチェンジ。
(駿2-3海)
【3回表・駿台の攻撃】
先頭バッター5番SZKくん⑤は投ゴロに倒れますが、
6番KWKくん③は四球を選び出塁。
続く7番ISIくん④はセンター前へのヒットで一死一二塁。
しかし、続く8番TKGくん⑰がセカンドゴロ、
9番YNYくん①がファーストフライに倒れチェンジ。
2回に引き続き、またもやチャンスを逸してしまいます…。
(駿2-3海)
【3回裏・海城の攻撃】
3番:右中三
4番:右安
5番:犠打
6番:左飛
7番:中飛
先頭バッターに三塁打を浴び、続くバッターに適時打を放たれ、
1点を追加され2-4と突き放されてしまいます。
(駿2-4海)
【4回表・駿台の攻撃】
1番SMRくん⑧:遊ゴロ
2番OGTくん⑥:遊飛
3番MTMくん⑳:遊ゴロ
打球は全てショートへ飛び、この試合始めての三者凡退に。
(駿2-4海)
【4回裏・海城の攻撃】
8番:三振
9番:左飛
1番:右中三
2番:中安
3番:左安
4番:二ゴロ
簡単に二死を取りますが、その後三連打を浴び1失点。
2-5と更に突き放されてしまいます。
(駿2-5海)
【5回表・駿台の攻撃】
先頭バッターの4番TKHくん②はサードフライに倒れ一死無塁。
続くSZKくん⑤の打球も三塁線へのゴロ。
これを相手三塁手はグラブからこぼし一塁へは投げられず!
しかし、打球を見ることなく必死に走っていたSZKくん⑤は
一塁へ猛然とヘッドスライディング!
最後の夏に賭けるSZKくん⑤の並々ならぬ思いを感じた瞬間でした。
そのSZKくん⑤はすかざず二塁へスチール!
そして、6番KWKくん③のセンターフライでタッチアップ!
絶妙なスタートで三塁を陥れ、二死三塁となります。
ここで7番ISIくん④の打球はセンターへ!
相手中堅手が一瞬捕球したかに見えましたが、
そのボールがグラブかポロリとこぼれ落ち、
ようやく欲しかった1点を奪うことができました。
(駿3-5海)
この回、三塁側から駿台ベンチ&応援席を撮ってみました。
【5回裏・海城の攻撃】
5番:右安
6番:右安
7番:犠打
8番:左飛
9番:三ゴロ
連打から送りバントを決められ一死二三塁のピンチを背負いますが、
ここは後続を斬って取り無得点に抑えます。
(駿3-5海)
【6回表・駿台の攻撃】
9番YNYくん①:中安
1番SMRくん⑧:中飛
2番OGTくん⑥:三飛
3番MTMくん⑳:右飛
先頭の9番YNYくん①がセンター前ヒットで出塁しますが後続が続かず無得点。
しかし、3番MTMくん⑳のライトフライは大きな当たりだったなあ~(惜)
(駿3-5海)
【6回裏・海城の攻撃】
1番:二ゴロ
2番:三振
3番:左飛
海城打線をやっと三者凡退に抑えることができました!
(駿3-5海)
【7回表・駿台の攻撃】
4番TKHくん②:一ゴロ
5番SZKくん⑤:中飛
6番KWKくん③:中安
7番ISIくん④:中飛
二死から当たっている6番KWKくん③がセンター前ヒットを放ちますが、
後続が続かず無得点。
(駿3-5海)
【7回裏・海城の攻撃】
4番:中飛
5番:二ゴロ
6番:二ゴロ
海城打線を2イニング続けての三者凡退に斬って取ります。
いい流れです!(期待)
(駿3-5海)
【8回表・駿台の攻撃】
この回の先頭バッター8番MURくん⑨はファーストのエラーで出塁!
続く9番YNYくん①はきっちり送りバントを決め一死二塁。
ここでバッターは1番SMRくん⑧!
この試合ではまだ安打が出ていないSMRくん⑧でしたが、
「だからこそ絶対ここで打ってくれる」と感じた次第です。
2・4打席目ではアウトになってしまったものの、
センターへのいい当たりを飛ばしてましたからね!
そんな期待のSMRくん⑧の放った打球はライトへ!
しかし、相手右翼手が捕球体勢に入ってしまいます…。
と思いきや、5回と同じように、またもや相手野手(今回は右翼手)
のグラブからボールがこぼれ落ちます。
この当たりで二塁ランナーのMURくん⑨は一気に三塁を蹴ります。
相手野手も本塁へいい球を送りますが間一髪セーフ!(喜)
これは足の速いMURくん⑨だったからこその得点でしたね!
本当に見事な走塁でした!
さあ、これで4-5と1点差に迫ります。
ここでSMRくん⑧が二盗を決め一死二塁へとチャンスが広がり、
続く2番OGTくん⑥・3番MTMくん⑳の連続四球で一死満塁!
これで流れは完全に駿台に傾いたと思ったのですが、
4番TKHくん②の打球はショートゴロで本塁フォースアウト。
5番SZKくん⑤もショートゴロに倒れ追加点が奪えません…。
(駿4-5海)
【8回裏・海城の攻撃】
7番:二ゴロ
8番:三振
9番:中安
1番:二飛
二死からランナーを出しますが1番バッターをセカンドフライに
打ち取りチェンジ。
(駿4-5海)
【9回表・駿台の攻撃】
最終回ということで相手投手も勝ちを意識するのでしょう。
この回先頭バッターの6番KWKくん③は四球で出塁!
続く7番ISIくん④はファーストゴロでしたが、
結果的に走者を二塁へ送る形となりました。
そして、この一死二塁の場面で主将のFMYくん⑦が代打で登場!
そのFMYくん⑦の放った打球はセンター前へ!
この打球で二塁ランナーのKWKくん③は一気に本塁へ還り、
土壇場最終回でついに同点に追いつきます!(喜)
FMYくん⑦の打席では「夏を終わらせない!終わらせてたまるか!」
という気持ちが実に伝わってまいりましたよ!
さあ、ここで一気に二松学舎戦のように逆転したいところ。
しかし、続く9番YNYくん①がセカンドフライに倒れ、
1番SMRくん⑧の大きな飛球もセンターに押さえられてしまいチェンジ。
(駿5-5海)
【9回裏・海城の攻撃】
4番:遊ゴロ
5番:三振
6番:右安→盗塁刺
またもや二死からランナーを出しますが、
そのランナーの二盗をTKHくん②が阻止し、試合は延長戦へと続きます。
この回からレフトを守るNSHくん⑲。
(駿5-5海)
【10回表・駿台の攻撃】
2番OGTくん⑥:二飛
3番MTMくん⑳:右飛
4番TKHくん②:二飛
4回表以来の三者凡退に。
しかし、3番MTMくん⑳のライトへの打球はまたもや大飛球でした…(惜)
(駿5-5海)
【10回裏・海城の攻撃】
先頭の5番バッターをショートゴロに打ち取りますが、
続く6番バッターに右中間真っ二つの三塁打を放たれてしまいます。
この一死三塁という一打サヨナラ負けという絶体絶命のピンチに
ベンチのサインは敬遠の満塁策。そして迎える相手は9番バッター。
満塁策を取った以上、四死球も絶対に与えられないという苦しい場面。
疲れの見えるYNYくん①はボール球を先行させてしまいます
。
そして、3ボール・1ストライクからの5球目!
相手打者の放った打球はセンター方向へ一直線!
このライナーの打球にSMRくん⑧は若干下がってこちらを向いたまま捕球…。
ここで三塁ランナーに目を向けるとタッチアップ体制に入っていない!
「大丈夫!これでは本塁へは還れない!」と思った次の瞬間、
捕球したと思ったSMRくん⑧のグラブからボールがこぼれてしまいます。
SMRくん⑧は急いでボールを掴みバックホームするも間に合わず…(悔)
(駿5-6海)
あっけない幕切れになかなか整列できない駿台のナイン達…。
ベンチ入り選手20人中の18人が三年生だった海城。
「最後の夏への思い」が駿台よりも勝っていたのでしょう。
文武両道でとても良いチームだと純粋に思いました。
初回の自分の不甲斐ないピッチングが悔しかったのでしょう。
試合後、涙がなかなか止まらなかったSGWくん⑩。
そのSGWくん⑩をなだめるのは、昨年の遊撃手で駿台卒業後も
大学で硬式野球を続けているHRGくん。
三年生にとっては、非常に悔しい負け方となってしまいましたが、
各地区の戦いを見ていたりすると今年はサヨナラ決着が実に多いように感じます。
昨日や今日の決勝戦でもサヨナラでの決着がいくつあったことでしょうか?
ということで、この悔しさは後輩に託しましょう。
そして、1・2年生の選手達はこの悔しさを秋大で早速活かしましょう。
来年の夏こそ、駿台野球部の歴史を塗り替えて(ベスト16の壁をぶち破って)くれ!