本日、東海大相模の全国優勝で夏大終了という区切りがつきましたので、
今夏選手権東東京大会三回戦の詳細記事をアップさせていただきます。
二日連続で都営駒沢球場での試合が雨天順延となり、
結局、7/18(土)神宮球場にて行われることになったこの三回戦。
7/16(木)は早めの時間帯(7:30)にて順延が決まりましたが、
7/17(金)は試合開始まで1時間を切ったところ(9:00過ぎ)から
ポツポツと降り出してきた雨…。
すぐに止むだろうと思いきや、逆に雨足が強くなる始末。
その7/17(金)、雨がまだほんの小降りだった9:00頃、
ブルペンで放っていたのは、なんと背番号②のHMNくん!
そして、その球を受けるのは背番号③のKMYくん!
私、この光景を見て思わずニヤリ。
そう!この三回戦ではHMNくん②に是非とも先発で投げて欲しいと
思っていたのですよ!(これ後付ではなくて本当です)
ただ、今だから申し上げられることですが、
HMNくん②は大会前6/13(土)の練習試合中に右手小指を骨折し、
全治3~4週間という診断が下っていたのです。
そして、この日はその怪我からほぼ5週間が経過。
満を持してとは言えないものの、春は背番号①を背負った選手です。
そのピッチングに期待満々の私でした。
そして、背番号②の選手がマウンドに立つということは、
相手校にしてみたら奇襲に感じるに違いない。
そんなこともあって、雨よ早く止んでくれと願うばかりの私。
しかし、その願いも虚しく雨足は強くなる一方で、
11:00過ぎに敢え無く中止となってしまいました。
そして、7/18(土)の神宮球場。
先発バッテリーは、もちろんHMNくん②-KMYくん③でしたが、
前日に種明かしをしてしまっていることもあって、
「奇襲」とはならなくなってしまいましたね…。
こうなると是が非でも7/17(金)にやりたかったなあ~。
さて、前置きがかなり長くなってしまいましたが観戦記に入ります。
この三回戦、キャプテンのYSDくん⑨はじゃんけんで勝ち先攻を奪取!
これもある意味私の願い通りでした!
ランニング前ウォーキング
お決まりの円陣!
試合開始の挨拶
【一回表】駿台学園の攻撃
1番KMTくん⑥は遊ゴロ、2番MCDくん⑭は三ゴロ、3番NKYくん①は見逃し三振の
三者凡退に打ち取られる。
駿 0-0 荏
1番バッターKMTくん⑥
2番バッターMCDくん⑭
3番バッターNKYくん①
【一回裏】日体荏原の攻撃
1番打者に四球を与え、続く2番打者の時にPBにて無死二塁。
ここでキッチリ送りバントを決められ一死三塁に。
そして、3番打者に中前適時打を放たれ1点を先制されてしまう。
ただ、続く4番打者は投ゴロ併殺に打ち取り、何とか最少失点で切り抜ける。
駿 0-1 荏
この試合先発投手のHMNくん②
【二回表】駿台学園の攻撃
先頭4番KMYくん③の高~く舞い上がった内野フライが、
この日の強風に煽られ内外野の間の芝にポトリと落ち無死二塁。
続く5番SGAくん⑩は四球を選び無死一二塁。
そして、6番ISIくん⑦はきっちり送りバンドを決め一死二三塁。
この絶対的チャンスで打席に向かうのは、
前の試合で4打数4安打と大当たりだった7番SYMくん⑧。
しかし、相手投手の真っ直ぐに対し見逃し三振に倒れてしまう。
続くは、キャプテンの8番YSDくん⑨だったが
同じく見逃し三振を喫してしまい、大きなチャンスも無得点に終わってしまう。
駿 0-1 荏
風を味方につけ出塁した4番バッターKMYくん③
初戦は代打で出場し2打数2安打
そしてこの試合スタメンの5番バッターSGAくん⑩
きっちりと送りバントを決めた6番バッターISIくん⑦
初戦は4打数4安打でこの試合は打順がひとつ上がった7番バッターSYMくん⑧
8番バッターYSDくん⑨
【二回裏】日体荏原の攻撃
先頭5番打者の放った打球はキャッチャーへのファールフライ。
しかし、風の影響と守備の不慣れもあったか、
KMYくん③がこれを捕ることができず、結局その後中安を許してしまう。
しかし、続く6番打者の送りバントを併殺打に打ち取る。
続く7番打者も二直で、先頭打者を出すも無失点に抑える。
駿 0-1 荏
送りバントを併殺打に打ち取り笑顔のMCZくん⑭
【三回表】駿台学園の攻撃
9番HMNくん②は中飛、1番KMTくん⑥は第一打席に続いてまたもや遊ゴロ。
そして、2番MCDくん⑭も続けずに三者凡退。
駿 0-1 荏
9番バッターHMNくん②
本来はもっともっと上の打順で打てる選手
右手小指骨折の影響があってのこの打順だったのだろうか
【三回裏】日体荏原の攻撃
一死から9番打者に安打許し、1番打者にヒットエンドランを決められ、
一死二三塁のピンチを迎えてしまう。
続く2番打者に死球を与えてしまい一死満塁。
ここで、またもや3番打者に中前適時打を放たれ2点を追加される。
なおも一死一三塁のピンチが
続くが、4番を三ゴロの併殺打に打ち取りチェンジ。
駿 0-3 荏
【四回表】駿台学園の攻撃
先頭の3番NKYくん①は二ゴロに倒れるが、
続く4番KMYくん③は粘って粘っての四球にて一死一塁。
しかし、5番SGAくん⑩の打球はショート真正面で併殺に…。
駿 0-3 荏
【四回裏】日体荏原の攻撃
5番:中飛
6番:左直
7番:中飛
三者凡退に抑える。
駿 0-3 荏
【五回表】駿台学園の攻撃
先頭の6番ISIくん⑦は右飛に倒れるが、
7番SYMくん⑧は中前安にて出塁し、続くは8番キャプテンのYSDくん⑨。
しかし、SYMくん⑧は二盗に失敗し二死無塁となってしまう。
ここでYSDくん⑨に中前安が出るという、何ともチグハグな攻撃に。
二死一塁も、9番HMDくん②は遊飛にてチェンジ。
駿 0-3 荏
【五回裏】日体荏原の攻撃
8番:二ゴロ
9番:投ゴロ(セフティバントをHMNくん②の好フィールディングでアウトに)
1番:遊ゴロ
四回裏に引き続き三者凡退に抑える。
駿 0-3 荏
【六回表】駿台学園の攻撃
この回は打順良く1番のKMTくん⑥から。
そのKMTくん⑥は右前安を放ち無死一塁となるが、
牽制球にて刺されてしまい一死無塁に。
何とも駿台の拙攻が目立ってしまうこの試合。
続くMCDくん⑭・NKYくん①も三振に倒れ、この回も無得点。
駿 0-3 荏
【六回裏】日体荏原の攻撃
先頭2番打者に左前安を浴び、
続く3番打者をストレートの四球で歩かせ無死一二塁。
ここで相手ベンチは送りバント。しかしフィールダースチョイスで無死満塁に。
続く5番打者は捕邪飛に抑えるが、6番打者の高~く舞い上がった遊フライが
二回表のお返しをされたように風に煽られ芝生にポトリ。
これにより相手に1点を追加されてしまう。
駿 0-4 荏
【七回表】駿台学園の攻撃
日体荏原はこの回より投手交代。
先頭4番KMYくん③は平凡な右飛に倒れて一死と思いきや、
何と相手の反則投球(ボーク)により無死1ボールからやり直し。
生き返ったKMYくん③の打球は大きくバックスクリーン方向に向かうが、
フェンス手前で失速し中飛に倒れてしまう。
続く5番SGAくん⑩も同じような大きな中飛で二死無塁。
6番ISIくん⑦も三振に倒れ、結局三者凡退に打ち取られる。
駿 0-4 荏
【七回裏】日体荏原の攻撃
二死から連続安打二死二三塁のピンチを迎えるが、
後続を抑えて無失点。
駿 0-4 荏
【八回表】駿台学園の攻撃
7番SYMくん⑧は遊ゴロ、続8番YSDくん⑨二ゴロで二死。
続く9番HMDくん②は四球を選び二死一塁となるが、
1番KMTくん⑥は見逃し三振で無得点。
しかし、駿台打線は見逃し三振が多過ぎる。
駿 0-4 荏
【八回裏】日体荏原の攻撃
先頭5番打者に右前安を放たれ代走を送られる。
すぐさま二盗を決められ無死二塁に。
ここで6番打者は三ゴロで二塁走者釘付け一死二塁。
そして、ここから後続もきっちりと抑え、
無死からスコアリングポジションに走者を置かれるも無失点に抑える。
駿 0-4 荏
【九回表】駿台学園の攻撃
先頭打者にKTOくん⑤が代打で送られるも三ゴロに倒れる。
続く3番NKYくん①は二飛にて二死無塁。
ここで4番KMYくん③の放った強い打球は三塁線を襲うが、
相手三塁手にガッチリ抑えられ一塁転送でゲームセット…。
駿 0-4 荏
駿台学園|0 0 0 0 0 0 0 0 0|0
日体荏原|1 0 2 0 0 1 0 0 X|4
日体荏原に託される昭和一と駿台学園の千羽鶴
神宮球場前にて三年生の記念撮影
三年生のご父兄様も交えて
実に悔しい完封負けとなってしまいましたが、
二回表・一死二三塁の大チャンスであと一本が出ていたら、
その後の試合展開も違ったものになっていたかと思います。
また、何度も崩れそうになるも、相手のチャンスの芽を尽くつぶした
HMNくん②の粘り強いピッチングも実に素晴らしかったです。
これにて引退となってしまった三年生ですが、
厳しい環境の下、二年半高校野球に勤しんだその経験は、
将来必ずや力の源となる日が来ることでしょう!
これからも高校野球に捧げた思いを持ち続けて、
多方面で活躍してくれることを期待しております。
-あとがき-
日体荏原といえば、かつての駿台野球部奥監督の母校!
なお、その奥監督は1965(昭和40)年のセンバツ甲子園に出場しているのです。
夏大では、1979(昭和54)年 第61回大会以来の対戦となった駿台vs荏原。
駿台元監督の母校と対戦していることを噛みしめながらの観戦は、
私にとって大変有意義なひと時となりました。